おしゃま社長のブログ

今日は店をお休みにして
子どもの頃
私たち一家がお世話になった母子寮を訪れました

すっかり建物の外観は変わってしまったけど
確かにここは私たち親子が過ごした場所でした

母一人で私と弟を育ててくれました
その母が働きに出るにあたって面倒を見てもらえたのが母子寮でした

今から30年前
父親のいない家庭への風当たりは優しくはありませんでした
辛辣な言葉を投げかけられたものです
母親は暴力を振るわれて離婚を選んだだけだというのに

それでも母親は生きることを選んでくれました
3人で生きることを選択しました

そんな私たちを温か迎えてくれたのが母子寮でした
職員さんに野球を教えてもらいました
鬼ごっこを教えてもらいました
そして将棋を教えてもらいました

あいにく続けることはなかったけど
それでも多くの子供と一緒の毎日はとても楽しかった

母親が泣いているのが悲しかった

庵を作るにあたっての動機のひとつとして
自分たちの居場所を作りたかったのです

時は流れて今日

すごく歓迎されました
アルバムを見せてもらいました
たくさん自分の写真もありました
私たち家族は確かにここにいたのです
ここがあったから今こうして生きていられるのです

当時の寮長さんは不在ながらもご健在で電話でお話ができました
そして囲碁将棋サロンを開業した報告ができました
職員さんともいろいろ昔話ができました

それを母に伝えて喜んでもらえたことで
長いトンネルを抜けたような気がしました

自分は生きていてよかったんだと
ようやく思うことができました

思い出は美化されていませんでした

ただいま帰りました

だから
私は自分のできることを今しようと思います
私はそこで囲碁や将棋の教室をさせて頂こうと思います

30年前のご恩をようやくお返しできそうです

そんな誰かにとってはどうでもいいお話を
ここまで読んでくださって
ありがとうございます