こんにちは。桑名「庵」例会担当の斎藤です。
12月の例会は大阪をはじめとする関西から4人参加と大変盛り上がった例会になりました。
田中準一名人のご来店は私も聞いておらずサプライズでした。楽しんでいただけたでしょうか?
守るための「作る」
前回は、攻めるための「作る」を学びました。
今回は「守るため」に作るということを覚えます。
「攻めるために作る」というのは「自陣に2枚のブロックを作って相手を閉じ込めるなり動きを制限するなりすること」でした。
では「守るために作る」とはどういうことでしょうか?
<<テーマ図>>
先手白21→後手赤32の後の白43です。
前々回でやった「当てる」の講座を覚えている人は「4ポイントにいる駒は当てる」と考えて8/4*と当てたくなるでしょう。
しかしこの場合は当てる手はエラーです。
実は後ろの2枚に注目すると。。。
こんなところに重なることが出来ます。
相手陣地の前側に重なる手はいい手になりやすいです。その理由は主に2つ。
「相手陣地の外側を狙いやすくなる」「自分が閉じ込められることがない」
特に相手の5ポイントを取ることはとても良い形なのでここを「ゴールデンポイント」と呼びます。
バックギャモンの序盤はこの「ゴールデンポイント」をめぐる戦いになることが多いです。それはまた追々。。。
下の図は同じ形で白が65を振った場合です。
65は24/13と1枚逃げ出したくなりなすが、この形の場合は18ポイントに重なるのがGOOD。
この2回の講座で「作る」ということを学びましたが、「作る場所」によって目的が大きく変わってきます。
大雑把に、以下のような感じです。
手前、つまり自陣に近い側は「攻め」、奥の相手側は「守り」。これを覚えておきましょう。
ポイントの価値
攻めでも守りでも同じですが、「6ポイントに近いところ」がとても価値が高いです。
陣地の外側は「(相手側では)逃げる途中の足場や相手のけん制」「(自陣側では)自陣強化用と相手の逃げのけん制」として使います。
6ポイントについては触れていませんが、序盤でここがなくなることはまずないので触れません。
もちろん本当に一番価値が高いのはこの6ポイントです。
強い攻め「ポイントオン」
<<テーマ図>>
図の白61です。
飛び出してきた相手の駒は「6でも1でも当てられる」駒です。
こういうときは。。。
両方で行ってしまうとそこにブロックが出来ます。
このように「自陣で相手の駒を当てながら同じところに作る」ことをポイントオンと言います。
ポイントオンは「当てる」「作る」の2つを同時に出来るので「攻め」の形としては良い手のことが多いです。
バックギャモンの上級者は特にこの「作る」と言うことに関してはうまいです。
上手に作って攻めに利かす、または攻められないように守るということを忘れません。
そのための考え方。。。については追々やることになるでしょう。
さて、次回の講座は「当てる・作る・逃げる」最後の砦、「逃げる」です。
これが苦手な人がとても多いです。私を含めて。。。
次回はこの「逃げる」の基礎を学びましょう。