桑名囲碁将棋サロン庵の代表、大川です。
この度、桑名七盤勝負の名を冠した大会を開催させて頂く事となりました。
シーズン毎の大型イベントに、このペア戦をどうしても入れたかったのには理由があります。
私の中でペア戦とは、2人一組のペアで登録して出場するものというイメージでした。
さらに言えばある一定の腕前をお持ちの方でないと「相手に迷惑をかける」と萎縮してしまう。
いくら相手の方が気楽に、と声を掛けてくれたとしてもその感情は埋まるものではないのではないか。
それはきっともったいないこと。
ペア戦にはペア戦ならではの楽しみもきっとあるはずです。
私は提案します。
七盤を同日に一戦ずつ行い、かつ「七戦それぞれでペアを抽選で選ぶ」という手法を。
こうしてまず、1人で参加することが可能となります。
ランダムで選ばれるペアですので、二人でそろって参加登録をする必要はありません。
しかし、それでも拭えないのが「相手に迷惑をかけてしまう」こと。
いくら毎回ペアが変わるとはいえ、気にされる方にとっては大きな壁となります。
壁があれば壊してしまいたい。
そこで「対局前の打ち合わせ」と「対局中の相談カード」、この二つでコミュニケーションを補助しようと考えました。
腕前の確認や人となりを事前で打ち合わせし、対局中も相談可能とすることにより、
上手の選手はより分かりやすく説明する必要が生まれます。
下手の選手は上手に甘えるだけではなく、積極的に教えを請いに行くシーンが見られるかもしれません。
少なくとも一方的に失敗を押し付けあうようなことだけは回避できるのではないでしょうか。
こうして、桑名七盤勝負~ペアマッチは世に出ることとなりました。
昨日の敵は今日の友。
喜怒哀楽の感情が交差し、お互いがお互いを称え合える。
そんな光景を私はこの大会で見たいと思います。
今回の大会が無事終了すること、そしてそこでペアになった方々が、またいつか盤を挟んで対局すること。
どうか新たな楽しさを発見できる、ささやかな切欠となりますように。
桑名囲碁将棋サロン庵
代表 大川英樹