【はじめに~桑名囲碁将棋サロン庵、代表挨拶】
桑名囲碁将棋サロン庵代表の大川英樹と申します。
2015年11月19日にオープンしてから、1年と3か月が経過しました。
申し上げますと、私は囲碁や将棋の指導者ではありません。
どころかオープンまでほとんど対局したことすらなく、ルールを大まかに知っている程度でした。
お恥ずかしながら。
多くの方々から「なぜ?」とご質問されます。
「なぜ、このような店を作ろうと思ったのですか」
話せば長くはなりますが、隠す話でもございませんので簡略に。
私は母子家庭で育ちました。
その後三重県四日市市の母子寮という施設で中学一年生まで過ごしました。
そこには母子家庭のご家族ばかりが大勢入居されています。
似たような歳の子どもたちが、将棋をしたり演奏会をしたり、
プラモデルを作っては、ロボットごっこをしたり、
日が暮れるまでグラウンドで駆け回って遊んだり。
決して裕福ではなかったかもしれませんが、私にとってかけがえのない思い出ばかりです。
やがてその場所は決して望まれている場所でないことを知らされます。
あそこ(母子寮)に行ってはだめ。
あそこの子どもと遊んではだめ。
今よりずっと母子家庭というものへの世間の風当たりは強かったのでしょう。
そのような声を悪意なく浴びせられた時期は短くはありませんでした。
しかし思います。
世間的にどれだけ疎まれていようと、自分たちは楽しかったと胸を張りたい。
子どもたちだけで遊んだり、寮の先生方からボードゲームを教えてもらった感動は
決して悪ではないのだから、と。
私は起業をしました。
誰でもが楽しめて、世代を超えた交流の生まれる場所へ。
地位や身分にとらわれず、誰もが仲間になれる場所へ。
ここに来れば仲間が見つかる、というスローガンのもと、
ややもすれば軽いそのスローガンに込められた意味は決して偽りではありません。
日常と非日常の交差点。
ここでは誰もが主役で、自分を再認識できるそんな場所へ。
アナログゲームが見直されている今、私ができることは普及に携わるみなさんと、共に力を合わせて盛り上げること。
おかげさまで2月に開催された桑名七盤勝負は盛況のうちに幕を下ろしました。
ここで歩みをとめる選択肢はありません。
まだお会いしていない、まだ見ぬ仲間を求めて、私の挑戦は続きます。
今回の「桑名七盤勝負inねこまど」がその小さな小さなきっかけとなることを切望いたします。
私と友達になって下さい。
みなさまのお越しを楽しみにしております。
桑名囲碁将棋サロン庵
合同会社OSHAMA
代表 大川 英樹