2015年11月19日(木)にオープンした桑名囲碁将棋サロン庵は、
2017年5月19日をもって無事1年半が経過しました。
今回は節目というほどでもありませんが、折り目ということでひとつブログを書いてみます。
内容は桑名囲碁将棋サロン庵について。
お付き合いいただければ幸いです。
1)合同会社設立まで
まず2015年8月に、私(大川英輝)は会社を設立しました。
「合同会社OSHAMA」です。
個人事業主か法人かはまったく迷いがありませんでした。
事業をする上で信頼をより得やすいのは法人だろうと考えただけです。
合同会社と株式会社では少しだけ迷いました。
迷いはしましたが、手続きの簡単さから合同会社を選択しました。
OSHAMA(おしゃま)というのは私のハンドルネームです。
RPGとかはいつもだいたいこれでした。
2)学童保育への道
ちなみに遡ること2ヶ月。2015年6月時点で、私は学童保育施設を作ろうと思っていました。
そこで不動産屋さんに出向き場所を探してもらいつつ、現状把握や情報収集に動きます。
結果。理由はさまざまありますが、その目論見はすぐに潰えました。
まず桑名市内には小学校に隣接する形ですでに保育施設が多数あり、一方で運営のためには市の援助が必要だったため、
今新しい施設を開いてもその援助が得られないと市の職員さんに断言されたからです。
それはそうですね。袋小路。
というわけで、私は学童ではない、けれど学童の要素を内包できる場所を作れないかと視点を変えることとなります。
元来の目的は老若男女問わず、楽しめる空間作りだったことを思い出した瞬間でした。
しかしすぐにアイデアが出てこず、時間だけが過ぎていきます。
3)再就職活動に向けて
2015年7月。私に転機が訪れます。
学童を開くという理由で物件を探してもらっていた不動産屋さんに、いよいよお断りをいれようと出向きました。
そのお断りをもって、就職をしなければいけないと思っていました。
失業保険も長くは続きませんし。
向かった不動産屋さんにその旨をお伝えしましたが、何故か「実はこういう物件がありまして。せっかくだから覗いてみませんか?」と持ちかけられます。
そこは桑名駅前の比較的新しいビル―――サンファーレ。
紹介された物件は、同じフロアに商工会議所、少し離れて市役所(サテライト)。また階下にはハローワークという公共施設のような建物の中で、
以前はチャイルドアカデミーという幼児教育の場となっていたテナントでした。
そこには飲食提供できる水道もなく、ただ個室が3つと大広間(これも実際には何分割かされていました)があるだけ。
しかし雰囲気はとてもよく、場所は駅前。私の中ではこれ以上ない物件に思えました。
そこで駄目もとで不動産屋さんに尋ねます。
「飲食が提供できるように上下水道の工事が可能ですか?」
「個室をレンタルルームとして貸し出すことは可能ですか?」
「近い未来、ここを住所貸しできますか?」
もちろん冷やかしではなく、それらがすべて許可されたなら、ここで店を持とう。
そう思っての質問は、すべてに許可をいただけるという解答になります。
それが桑名囲碁将棋サロン庵、誕生の瞬間だったのです。
4)名前の由来
さてこれ以上続けることも可能ですが、一旦ここで整理をしたいと思います。
時系列を書いてみます。
2015年5月、勤務先が閉店となり失業する
2015年6月、起業に向けて活動開始(学童保育施設)
2015年6月、活動断念
2015年7月、就職を考えつつも、お詫びのために不動産屋さんを訪れる/同日、サンファーレの物件を契約
2015年8月、合同会社OSHAMA設立
さてここで目先を変えてみましょう。
何故「桑名囲碁将棋サロン庵」になったのか、です。
若干あやふやな記憶ではありますが、上記文中でも触れたように学童保育施設の道を断念した時期に、そのきっかけがありました。
老若男女が楽しめる空間を作ること。
その目的のためには手段の一つとして「飲食提供」が頭にありました。
ただ楽しむだけではなく長時間滞在して頂きたかったからです。
そこで楽しめる空間であり、飲食が提供できる意味から「サロン」が頭に浮かびました。
意外かもしれませんが、まず「サロン」があったわけです。
ただのサロンでは社交場っぽくなってしまうので、何か題材がほしい。
そこでよく見ていたNHKの番組をヒントに、世代を超えて楽しめる、かつ長く続いてきたものを選びました。
それが囲碁であり、将棋だったのです。
その時にまったく違う番組に感化されていたら、店名も業種も変わっていたかもしれないことは言うまでもありません。
何しろ、私は囲碁のルールをまったく知らず、将棋も小学校時代に遊んだだけという状態でしたので。
ここまでで「囲碁・将棋」「サロン」が挙がります。
しかしそれっぽい店名には程遠い。
それはとある母親の一言で解決します。
「母親と他界した祖母とが、いつか喫茶店を作ろうと話していた」
空想の喫茶店(結局実現はしなかったそうです)の名前が「庵(あん)」でした。
「庵」を最初に文字で見せられて「あん」ではなく「いおり」と読んだのはご愛敬ですね。
(開店からしばらくして実は「あん」と読むことを母に告げられましたが、時すでに遅しです笑)
最後に「桑名」で開店するのだから頭に「桑名」をつけましょう。
そうして「桑名」「囲碁将棋」「サロン」「庵」が正式に屋号となったのでした。
今回はそんな話でした、長文失礼しました。
1年半が経過して、少しずつお客様に来て頂ける店舗になり始めているような気がします。
最初の数か月は本当に暇でしたから、それに比べればですが。
しかしまだ長年続けるためにはいろいろ不足しているのも事実。
まだまだです。もっとたくさん努力します。
さて。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
続きはいずれ。
おしゃま社長