とても久しぶりの更新です。斎藤@桑名庵例会担当です。
今年の最後の例会が12/16に迫っています。
優勝賞品は翌日の名古屋ミニ大会のエントリーフィー(2000円相当)またはいおりグッズ2000円相当を差し上げます。
バックギャモンの「作る」
しばらく時間が経ってしまいましたが前回は「当てる」にスポットを当てました。
ヒットすることは「相手を戻す」「相手の目を強制する」という働きがありました。
さて、バックギャモンの手の要素2つめは「作る」です。
(*>▽<)つくってみます! はい(□-□*)
(*>▽<) (□-□*)
(*・▽・) わからないんですね・・・?(□-□*)
そもそも「作る」とは何か?
バックギャモンは「相手が1枚だけのマスには行けて相手を戻せる」というルールと「相手が2枚以上重なったところにはいけない」というルールがありました。
この2つ目のルールを実現するために、空いているところに2枚重ねることを「作る」といいます。
問題図は初手「31」です。
これはバックギャモンでは「最強の初手」です。
双六なのでもっと進める目がいいように見えるのですが、これが最強といわれるのはまさに「作る」が出来るからです。
どこに、どう作るのでしょう?
このように動かすと、こんな形になります。
ここに出来ると良いことは、「相手が逃げにくくなること」です。特に駒を戻したときに「前に戻ることが出来なくなる」ため閉じ込めやすくなります。
他の初手でも作ることができます。
「31」「42」「53」でつくることが出来ます。
この3つの特徴は「差が2」であることです。序盤は特にこの目で作ることが出来るということが見えるととても良いです。
また、「61」で真ん中を埋めることが出来ます。ここを埋めるメリットは「相手の6を封じること」です。
さて、「差が2」で作れることは学びましたが、「64」も差が2なのでつくりたくなります。
しかし、これは少し特徴があります。
「初手の64」で作るのは、「ギャモン(2点勝ち)を取りたいとき」で、1本勝負なら6で前に出て、4でもう1回進めるか13の駒を1枚落とすかどちらかすればOKです。
(勝ち方について)
3種類の勝ち方があり、点数が異なります。
・相手が1枚でも上がっていれば1点勝ち(シングル)
・相手が1枚も上がっていない場合は2点勝ち(ギャモン)
・相手が1枚も上がっておらず自分の陣地内かバーに1枚でも残っていれば3点勝ち(バックギャモン)
「当てる」と「作る」のあわせ技
下の図を見てください。赤62の後の白61です。
前回の講座から、「序盤では、1ポイント以外で当てることが出来るものはすべて当てる」と覚えて問題ないことを学びました。
対象は7ポイントにある赤の駒ですが、よく見ると6でも1でもあたります。
こういうときは。。。
両方で行くと、そこに「作る」ことが出来ます。
このように「当てながら作る」手はなかなか強烈な手になります。もちろん良い手であることが多いです。
(当てながら作ることを「ポイントオン」と呼びます)
「手前側に作る手」は「攻めの手」
バックギャモンで一番勝ちに近い形は以下のどちらかです。この形を目指して進めます。
1枚目は赤の駒が復活できるスペースが1つもありません。白がしばらく振り放題です。
2枚目は取り残された赤がどうやっても逃げられません。逃げ出せるころには赤の陣地が崩れています。
共通しているのは「自陣を埋めて相手を閉じ込めていること」です。
相手が逃げ出せないように閉じ込める。これがバックギャモンでは一番近い勝ちの形になります。
どちらの形でもそうですが、途中、特に「真ん中に近いところ」が空いていると。。。
急に即死感が薄くなります。ちょっとだけがんばれる気がしませんか?(それでもこの形では白の勝率は88%ありますが。。。)
そのため攻める側は「6ポイントから5→4→3と作りたい」のです。
(だから、「序盤は5ポイントをめぐる戦い」になります。「64で作らないことがある」というのもそういう理由です。)
しかし常にそれが出来るとは限りません。相手は相手で「そうはさせない」という手をやってきます。いわゆる「守りの作る手」です。
次回はそういった「守りのために作る」というのを見てみましょう。
次回もよろしくお願いいたします。