こんにちは。斎藤@桑名庵例会幹事です。

今回は「バックギャモンのルール」について学んで生きましょう。

まずは前回の復習。

  

初期配置と、白と赤の動き方です。真ん中に見えない壁があって互いに向かい合って進んでいくという双六でした。

 

今回の講座ではルールを学びますが、ルールとして覚えることは5つしかありません。

(1)ダイスの目を2つとも使って進む

白の「41」で初手です。

大事なことはルールどおり動かせる限り「必ず2つとも使い」「進行方向通りに進む」です。

2つ使う、とは、「異なる駒をそれぞれ動かす」でも「同じ駒を2回動かす」でも構いません。

同じ駒を動かす場合、どちらを先に使っても構いません。「4を行ってから1」でも「1を行ってから4」でもOKです。

(2)ゾロ目は4回動かせるスペシャル目

2個のダイスが同じ目になることを「ゾロ目」といいます。

ゾロ目を振った場合は通常2回のところ4回動かすことが出来ます。

もちろん同じ駒を4回行っても、4枚の駒を目の数だけ行っても、それを組み合わせてもOKです。

(3)敵が1枚だけのところには行ける。敵が2枚以上あるところには行けない

この白の「41」です。

一番後ろの駒を4進めてみると、敵が1枚しかいないところに行くことが出来ます。

その場合、敵の駒はスタート地点に戻されてしまいます。

本当の赤のスタート地点は白のゴール地点(24の書いてあるマスの右の枠」ですが、そこにおくとわけがわからなくなるので、便宜上真ん中に置くことにしています。

(この地点をバーと呼びます)

さて、4を使ったので残りは1ですが、今度は制約があります。

相手の駒が2枚以上ある地点には行くことが出来ません。

この場合、○のついた3箇所のうち1つを1マスだけ動くことになります。

いおりちゃん(*>▽<)「はい、4と1、動かしました!」

(*□-□)「はい、お上手です」

(*>▽<)・・・

(*□-□)・・・

(*>▽<)「動かしました!!」 (□-□*)「ちゃんと手番を終わらせましょう!」

 

手番が終わったときはダイスを取り上げてください。それが「私の手番は終わりました」の合図です。

(クロックを使うときはクロックを押すだけでOKです)

(4)バーの駒を戻さないと他の駒を動かせない

振り出しに戻された赤ですが、次のターンでは「振った目でバーの駒を盤上に戻す」ことが必要です。

下の図で赤が54を振りました。この場合、「スタートから数えて4か5の場所」に戻す必要があります。

戻してまだ動かせる場合(1枚バーに上げられてそれを復活された場合もう1つ目が残っています)、その目を使って(ルールに沿う限り)どの駒も動かせます。

ただし、戻ることが出来ない場合。たとえば同じ図で「66」を振った場合、6の地点は相手が2枚以上いますので戻ることが出来ません。

バーから戻ることが出来なかった場合は1回休みになります。

(5)自分の陣地にすべての駒を集めないと上がれない

自分の駒をすべて上がれば勝ち、というゲームですが、「上がる」という行動は自分の陣地にすべて集めないと出来ません。

自分の陣地とは、「ゴールのすぐ横の6マス」で、最初に5枚おいたうち手前側の枠内です。

ゴールするときには、ゴールまでの目の数で上がることが出来ます。一番近いところから1、2、で、自陣の一番遠いところは6です。

ただし「一番後ろにある駒」よりも大きい目を振った場合はその「一番後ろの駒」を上がることができます。

下の図で白は「5」の位置にありますが「6」でも上がることが出来ます。赤は自陣に入りきっていないのでまだ上がれません。

 

(動かし方の例外規定)

下の図で「61」を振った場合、6の目を動かせるのは一番後ろの(7にある)駒だけです。

ただしこの駒はどのようにやっても6を動かすことが出来ません。

この場合は「1のみ」動かすことになります。

下の図では一見1しか動かせないように見えますが「8→7」「7→1」と動かすことができます。

このように順番を変えると動かせるようになるものを見落とす場合があるので気をつけてください。

あまり出てきませんが「どちらの目を使っても片方しか使えないときは大きい目を使う」というのもあります。

が、基本はここで説明した5つでほぼ問題なくプレイできます。

 

最初は動かせるようになることが第一です。

盤の見方と動かし方がわかっていれば出来ます。前回の講座と今回の(1)(2)が出来ていることがバックギャモンスタートの第一歩になります。

そして、戦術を理解するには(3)~(5)の考え方がとても大事になります。が、この辺はまだまだ先の講座で出てくることになります。

 

【お知らせ】

10/28 庵へ伺います。バックギャモン大会・バックギャモン黎会に参加します。

また手が空いていれば「スピードギャモン体験」も出来ます。七盤勝負のバックギャモンで時間をたくさん使ってしまう方は訓練の意味をこめて参加してみてはいかがでしょう?

 

次回は「日本バックギャモンの最新情報」をお届けします。